MacOSX & macOS Sierra版のビルド&実行手順

目次

  概要
  MacOSX & macOS Sierra版アプリケーションの作成
  クライアントでの動作確認
  断線検知からの再接続処理


概要

「ボイスチャット機能のサンプル」をMacOSX & macOS Sierra 版でビルドする場合の手順について

  ここでは、前述に述べた前準備を踏まえて、
  MacOSX & macOS Sierra 版実行バイナリをビルド生成し、実行する手順について述べます。


MacOSX & macOS Sierra版アプリケーションの作成

実行バイナリを生成する

  Scenes In Build 画面上で「OfflineSceneReconnected.unity」 「OnlineSceneReconnected.unity」の2つのシーンが登録されていることを確認し、
  Mac 版(32bit版であれば x86、64bit版であれば x86_64 アーキテクチャ、両対応ならば Universal)に設定した上で、
  Build Settings ウィンドウ内の右下にある [ Build ] のボタンを押します。
  ファイル名を RandomMatchingReconnected.app として保存します。
  しばらく待つと、新規ファイル RandomMatchingReconnected.app が出来上がります。


クライアントでの動作確認

【重要】ボイスチャットの動作テストは、単独PCであれば単独テスト、複数PC使用可能であれば複数テストを行なう事を推奨します。

  ボイスチャットは、自身のクライアントが発した発言内容について、MUNサーバを通じて、自身を含めた全員に対して送受信され、再生されます。
  よって、ボイスチャットサンプルを「単独PCで複数クライアントの動作確認」を行なったとしても、あまり効果的ではありません。
  (それが「自身のクライアントで受信した音声」なのか、「他クライアントで受信した音声」なのかを判別する方法がないため。)

  実質上、ボイスチャットの動作テストに関しては
  単独PCであれば単独クライアントで、複数PCでの動作確認が可能であれば複数クライアントで
  テスト動作を試みるのが望ましいです。
  その点を考慮して、開発テストを行なうようにしてください。

実行バイナリとUnityエディタの両方を使って、マルチプレイ動作確認を行なう

  実行バイナリをダブルクリックして実行する場合、前提設定なしで実行処理がなされます。
  一方で、Unityエディタ上の実行ボタンも押します。
  以下、Windows版の画面で説明しますが、Mac版でもインタフェースは一緒です。

  実行バイナリ、Unityエディタともに以下のような画面に切り替わります。
  テキストボックスとボタンが3つ表示されます。
テキストボックス ルーム名を入力します。デフォルトで「roomName」としています。
Create Room ボタン 上記テキストボックスで入力したルーム名で、ルームを作成します。
Join Room ボタン 現在作成済みの、入室可能なルームの中から、ランダムで選択して入室します。(ランダムマッチング)
  実行バイナリ、Unityエディタのいずれか一方で、任意の名前でルームを作成してみましょう。
  すると、もう一方で、作成したルームのルーム名と同名のボタンが現れます。
  このボタンを押すことで、該当するルームに入室することも可能です。(ルーム選択型のプレイヤーマッチング)
  また、Join Room ボタンでは、現時点で存在するルームの中からランダムに入室します。(ランダムマッチング)
  ルームを作成・入室すると、以下のような表示がなされます。
     ・ 自身のプレイヤー ID, ルーム名, 現在のルームの人数, ルーム入室の許可/拒否設定が表示されます。
     ・ Leave Room ボタンで、ルームから退室することが出来ます。
     ・ (ホストのみ) Start Game ボタンでゲームを開始することが出来ます。
  また、この段階から、ルームから離脱しない限り、同一ルームに存在するプレイヤーに対してボイスチャットを実行することができます。
  確認を終えたところで、Start Game ボタンを押してみましょう。
  カーソルキーでSDユニティちゃんを動かすことができます。オブジェクトの位置・姿勢・アニメーション同期も取れていますね。
  (スクリーンショットの都合で値が違っていますが、制限時間(Rest Frame)も同期しています。)
  プレイ中に関しても、ルームから離脱しない限り、同一ルームに存在するプレイヤーに対してボイスチャットを実行することができます。


断線検知からの再接続処理

断線検知には2台のPC(もしくはUnityクライアントが動作できる、2台の環境)が必要です

  断線検知をするためには、最低2台のPCが必要です。
  少々リッチ環境でないと試せないと思いますが、断線検知からの再接続にもサポートしています。

断線検知画面

  断線を検知すると、以下のようなポップアップウィンドウが表示されます。
  この時点で断線していますので、断線したルームに対するボイスチャットの機能も失われます
  「Yes」を選択すると、再接続し、切断前の状況から再開できます。再開し、同一ルームに入室処理を自動的に終えたところで、ボイスチャットが再開できます
  「No」を選択すると、切断し、最初の画面に戻ります。