実行してみる
目次
概要
シーンプロジェクトを保存する
クライアント動作のための準備
アプリケーションの作成
クライアントの動作確認
ボイスチャットが機能するかどうかを確認する
先の 簡単なボイスチャット用プロジェクトの作成 によって作成されたプロジェクトを実行し、
ボイスチャットが機能するかどうかを試してみましょう。
シーンプロジェクトを保存する▲
Test01.unity の保存
ここまで作成したシーンプロジェクト Test01.unity を保存しましょう。
Unity のメニューから File > Save (Unity2018.3 以前であれば File > Save Scene)
を選択してください。
クライアント動作のための準備▲
バックグラウンドでの動作を有効にする
Unity のバージョンによっては「バックグラウンドでの動作」が無効になっている場合があり、
その状態で複数クライアントを動かすと支障が出ます。
実行バイナリを生成する前に、まずはその確認と、無効になっていた場合に有効にする手続きを行いましょう。
Unity のメニューから Edit > Project Settings > Player を選択します。
PlayerSettings の「Resolution and Presentation」内にある、「Run In Background」のチェックボックスが
ON になっているか確認してください。
もし、OFFになっていた場合には、チェックボックスを ON にします。
アプリケーションの作成▲
実行バイナリを生成する
では改めて実行バイナリを生成しましょう。
Unity のメニューから File > Build Settings... を選んでください。
Build Settings ウィンドウ内の Scenes In Build が開いたら、画面中央右にある「Add Open Scenes」をクリックします。
(他に登録されているシーンファイルがある場合、事前に Scene In Build 内のチェックボックスで外すか、Scene In Build
内のリストから削除してください。)
ビルドしますが、ビルド方法が Unity2018.2 以前と Unity2018.3 以降で異なりますので、
お使いの Unity のバージョンに合わせて、以下のいずれかを選択してビルドしてください。
ファイル名を Test01.exe として保存します。
しばらく待つと、新規ファイル Test01.exe が出来上がります。
まず「新しいフォルダー」をクリックし、新規フォルダを作成します。
新規に作成したフォルダーに名前を付けます。ここでは「Test01」としましょう。
フォルダに「Test01」が選択された状態で、[フォルダーの選択] ボタンを押下します。
ボタンを押すとビルドが開始され、さらにしばらく待つと、先ほど作成したTest01フォルダ内に「MUN_TEST.exe」が作成されます。
クライアントの動作確認▲
【重要】ボイスチャットの動作テストは、単独PCであれば単独テスト、複数PC使用可能であれば複数テストを行なう事を推奨します。
ボイスチャットは、自身のクライアントが発した発言内容について、MUNサーバを通じて、自身を含めた全員に対して送受信され、再生されます。
よって、ボイスチャットサンプルを「単独PCで複数クライアントの動作確認」を行なったとしても、あまり効果的ではありません。
(それが「自身のクライアントで受信した音声」なのか、「他クライアントで受信した音声」なのかを判別する方法がないため。)
実質上、ボイスチャットの動作テストに関しては単独PCであれば単独クライアントで、複数PCでの動作確認が可能であれば複数クライアントで
テスト動作を試みるのが望ましいです。その点を考慮して、開発テストを行なうようにしてください。
実行バイナリ、またはUnityEditor上から、シングルプレイでの動作確認を行なう
実行バイナリを実行します。
対象プラットフォームが Windows の場合、実行バイナリ(.exe)をダブルクリックすれば実行できます。
実行設定画面では強制的にウィンドウモードを指定し、かつ使用しているディスプレイ解像度よりも低いサイズを指定して実行してください。
(場合によりけりですが、1024x768の解像度であれば問題ないでしょう。)
一方、UnityEditor上で実行する場合には、Unityエディタ上の実行ボタンも押してください。
実行バイナリ、Unityエディタともに、実行後、MUNサーバへの接続、ルームへの入室、プレイヤーキャラクタの生成が自動的に行なわれます。
結果として、以下のような画面が表示されます。
上記のように、画面上に Sphere が表示されるようになったら、音声入力デバイス(マイク)を使って発言してみてください。
自分の発言した内容が、(通信等によるラグは発生するものの)スピーカーやヘッドフォンから再生されるのが分かります。
もちろん、同じ実行バイナリを複数PCで実行し接続すれば、互いのPCに接続したマイクで発言した内容が、
相手のスピーカーやヘッドフォンから再生されます。
Webドキュメントでは「音声再生の状況」を文字でしか説明できないため、是非組み込んで試してみてください。