サーバ設定ファイルで変更するパラメータについて

目次

  概要
  ログ出力に関する設定
  クライアント待ち受け情報に関する設定
  サーバ間通信におけるアドレス情報に関する設定
  キープアライブに関する設定
  サーバ内情報の同期に関する設定
  Web認証サーバに関する設定
  その他、サーバ起動時の環境変数に関する設定


概要

サーバ設定ファイル上に存在する各種パラメータについての説明

  前述の各種サーバ動作環境向けのページでも軽く触れていますが、
  このページではサーバ設定ファイル上に定義している各種パラメータについて、その内容を説明します。

動作環境ごとに用意されているサーバ設定ファイルの場所

  ここで説明する「設定ファイル」とは、サーバパッケージ内の以下のファイルを指します。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所
Linux C++ server/cpp/server.sh
server/cpp/options.cmake
C# server/csharp/appsettings.json
Windows C++ server/cpp/mun.props
C# server/csharp/appsettings.json
Mac C++ server/cpp/server.sh
server/cpp/options.cmake
C# server/csharp/appsettings.json


ログ出力に関する設定

ログ出力レベルの設定

  各サーバプロセスに対するログ出力についてどのレベルの情報まで出力するかの設定を、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 26 ~ 29
C# server/csharp/appsettings.json 16 ~ 19
Windows C++ server/cpp/mun.props 13 ~ 16
C# server/csharp/appsettings.json 16 ~ 19
Mac C++ server/cpp/server.sh 26 ~ 29
C# server/csharp/appsettings.json 16 ~ 19

  詳細については以下の通りです。
ログ出力レベルに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
MASTER_LOG_LEVEL mun_master サーバのログ出力について、どのレベルの情報まで出力するかを設定します。
PROXY_LOG_LEVEL mun_proxy サーバのログ出力について、どのレベルの情報まで出力するかを設定します。
RESOLVER_LOG_LEVEL mun_resolver サーバのログ出力について、どのレベルの情報まで出力するかを設定します。
ROOM_LOG_LEVEL mun_room サーバのログ出力について、どのレベルの情報まで出力するかを設定します。
上記で説明している各項目で設定可能な値の種類です。
設定値 内容
0 システムが直ちに使用不可になるログ(EMERG)のみを表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
    MRSEXT_LOG_EMERG()
1 上記(EMERG)に加え、システムに直ちに対応しなければならないログ(ALERT)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT()
2 上記(EMERG, ALERT)に加え、システムが危険な状態にあるログ(CRIT)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT()
3 上記(EMERG, ALERT, CRIT)に加え、システムエラーログ(ERR)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT(), MRSEXT_LOG_ERR()
4 上記(EMERG, ALERT, CRIT, ERR)に加え、システムの警告ログ(WARN)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT(),
   MRSEXT_LOG_ERR(), MRSEXT_LOG_WARNING()
5 上記(EMERG, ALERT, CRIT, ERR, WARN)に加え、問題がないもののシステム上重要なログ(NOTICE)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT(),
   MRSEXT_LOG_ERR(), MRSEXT_LOG_WARNING(), MRSEXT_LOG_NOTICE()
6 上記(EMERG, ALERT, CRIT, ERR, WARN, NOTICE)に加え、一般的な情報ログ(INFO)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT(),
   MRSEXT_LOG_ERR(), MRSEXT_LOG_WARNING(),
MRSEXT_LOG_NOTICE(), MRSEXT_LOG_INFO()
7 上記(EMERG, ALERT, CRIT, ERR, WARN, NOTICE, INFO)に加え、デバッグログ(DEBUG)を表示します。
以下の命令でログ出力している項目はすべて表示されます。
   MRSEXT_LOG_EMERG() , MRSEXT_LOG_ALERT() , MRSEXT_LOG_CRIT(),
   MRSEXT_LOG_ERR(), MRSEXT_LOG_WARNING(), MRSEXT_LOG_NOTICE(),
   MRSEXT_LOG_INFO(), MRSEXT_LOG_DEBUG()

ログ出力方式の設定

  各サーバプロセスに対するログ出力について、どのような方式で出力するかの設定を、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 21 ~ 24
C# server/csharp/appsettings.json 10 ~ 13
Windows C++ server/cpp/mun.props 7 ~ 10
C# server/csharp/appsettings.json 10 ~ 13
Mac C++ server/cpp/server.sh 21 ~ 24
C# server/csharp/appsettings.json 10 ~ 13

  詳細については以下の通りです。
ログ出力方式に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
(server.sh) MASTER_OUTPUT_LOG_DIR
(server.sh以外) MASTER_LOG_PATH
mun_master サーバのログ出力について、ファイル出力する場合のディレクトリパスについて設定します。
(server.sh) PROXY_OUTPUT_LOG_DIR
(server.sh以外) PROXY_LOG_PATH
mun_proxy サーバのログ出力について、ファイル出力する場合のディレクトリパスについて設定します。
(server.sh) RESOLVER_OUTPUT_LOG_DIR
(server.sh以外) RESOLVER_LOG_PATH
mun_resolver サーバのログ出力について、ファイル出力する場合のディレクトリパスについて設定します。
(server.sh) ROOM_OUTPUT_LOG_DIR
(server.sh以外) ROOM_LOG_PATH
mun_room サーバのログ出力について、ファイル出力する場合のディレクトリパスについて設定します。
上記で説明している各項目について文字列していすることで、ファイル出力先となるディレクトリパスを指定できます。
ファイル出力名は プロセス名.log で示されます。
ログファイル名 内容
mun_master.log mun_master サーバプロセスのログファイル
mun_proxy.log mun_proxy サーバプロセスのログファイル
mun_resolver.log mun_resolver サーバプロセスのログファイル
mun_room.log mun_room サーバプロセスのログファイル

ログローテートの設定

  各サーバプロセスに対するログ出力について、ログ保存場所を日付別に切り離すかどうかの設定を、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 31 ~ 34
C# server/csharp/appsettings.json 22 ~ 25
Windows C++ server/cpp/mun.props 19 ~ 22
C# server/csharp/appsettings.json 22 ~ 25
Mac C++ server/cpp/server.sh 31 ~ 34
C# server/csharp/appsettings.json 22 ~ 25

  詳細については以下の通りです。
ログローテートに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
MASTER_LOG_ROTATE mun_master サーバが継続動作する場合、ログ出力について、
日付変更に合わせてログ保存場所を変更するかどうかについて設定します。
PROXY_LOG_ROTATE mun_proxy サーバが継続動作する場合、ログ出力について、
日付変更に合わせてログ保存場所を変更するかどうかについて設定します。
RESOLVER_LOG_ROTATE mun_resolver サーバが継続動作する場合、ログ出力について、
日付変更に合わせてログ保存場所を変更するかどうかについて設定します。
ROOM_LOG_ROTATE mun_room サーバが継続動作する場合、ログ出力について、
日付変更に合わせてログ保存場所を変更するかどうかについて設定します。
上記で説明している各項目で設定可能な値の種類です。
設定値 内容
0 ログローテート機能を無効にします。
サーバが日付変更を跨いで継続動作する場合においても、ログ出力について保存場所を変更しません。
1 ログローテート機能を有効にします。
サーバが日付変更を跨いで継続動作する場合において、ログデータを一旦日付変更前のディレクトリとして退避し、
LOG_DIR/LOG_PATH にて設定されているディレクトリを新設して、ログデータを保存します。


クライアント待ち受け情報に関する設定

クライアント待ち受けIPアドレスの設定

  各サーバプロセスが保持する、MUN クライアント側からの待ち受けIPアドレス情報について、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 42 ~ 44
C# server/csharp/appsettings.json 28 ~ 30
Windows C++ server/cpp/mun.props 25 ~ 27
C# server/csharp/appsettings.json 28 ~ 30
Mac C++ server/cpp/server.sh 42 ~ 44
C# server/csharp/appsettings.json 28 ~ 30

  詳細については以下の通りです。
クライアント待ち受けIPアドレスに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
PROXY_PUBLIC_ADDR mun_proxy サーバ側の、クライアントの待ち受けIPアドレスについて設定します。
RESOLVER_PUBLIC_ADDR mun_resolver サーバ側の、クライアントの待ち受けIPアドレスについて設定します。
ROOM_PUBLIC_ADDR mun_room サーバ側の、クライアントの待ち受けIPアドレスについて設定します。
上記で説明している各項目で設定可能な値は、IPv4 または IPv6 で定義される IP アドレス情報です。
基本的にサーバ側の外向きのIPアドレスを指定してください。
利用用途 設定値
インターネット越しに接続 ルータ(WAN)側に設定された、グローバルIPアドレス
LAN内で接続 マシン単体のプライベートIPアドレス
ローカルマシンで接続 マシン単体のプライベートIPアドレス、または"127.0.0.1"

クライアント待ち受けポート番号の設定

  各サーバプロセスが保持する、MUN クライアント側からの待ち受けポート番号情報について、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 52 ~ 65
C# server/csharp/appsettings.json 33 ~ 44
Windows C++ server/cpp/mun.props 30 ~ 41
C# server/csharp/appsettings.json 33 ~ 44
Mac C++ server/cpp/server.sh 55 ~ 57
C# server/csharp/appsettings.json 33 ~ 44

  詳細については以下の通りです。
クライアント待ち受けポート番号に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
PROXY_LISTENING_CLIENT_TCP_PORT_BASE mun_proxy サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_UDP_PORT_BASE mun_proxy サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_WS_PORT_BASE mun_proxy サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_WSS_PORT_BASE mun_proxy サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_TCP_PORT_BASE mun_resolver サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_UDP_PORT_BASE mun_resolver サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_WS_PORT_BASE mun_resolver サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_WSS_PORT_BASE mun_resolver サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_TCP_PORT_BASE mun_room サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_UDP_PORT_BASE mun_room サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_WS_PORT_BASE mun_room サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_WSS_PORT_BASE mun_room サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けポート番号のベース値について設定します。
上記で説明している各項目では、各サーバプロセスで各種プロトコル接続に対する、クライアントを待ち受けするポート番号を指定します。

ここでは、Well-Known-Portを除く、1024 ~ 65535 の範囲で設定するのが一般的です。
競合するアプリケーションを避けるためには、49152 ~ 65535 の範囲で設定した方が良いでしょう。

また、同一マシン上でそれぞれのプロセスを並行動作させる場合、プロセス間ごとのポート番号、およびそれぞれのプロトコルのうち
  ・TCPプロトコル接続
  ・WebSocket(WS)プロトコル接続
  ・Secure WebSocket(WSS)プロトコル接続
のポート番号が、互いに重複しないように調整してください。

  ※ TCP, WS, WSS接続はTCPポートを使いますが、UDP接続はUDPポートを使いますので、
    UDPはプロセス間で競合しない限りTCPポートと競合しても問題ありません。

クライアントのバックログの設定

  各サーバプロセスが保持する、MUN クライアント側の待ち受けバックログについて、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 79 ~ 92
C# server/csharp/appsettings.json 47 ~ 58
Windows C++ server/cpp/mun.props 44 ~ 55
C# server/csharp/appsettings.json 47 ~ 58
Mac C++ server/cpp/server.sh 79 ~ 92
C# server/csharp/appsettings.json 47 ~ 58

  詳細については以下の通りです。
クライアント待ち受けバックログに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
PROXY_LISTENING_CLIENT_TCP_BACKLOG mun_proxy サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_UDP_BACKLOG mun_proxy サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_WS_BACKLOG mun_proxy サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
PROXY_LISTENING_CLIENT_WSS_BACKLOG mun_proxy サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_TCP_BACKLOG mun_resolver サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_UDP_BACKLOG mun_resolver サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_WS_BACKLOG mun_resolver サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
RESOLVER_LISTENING_CLIENT_WSS_BACKLOG mun_resolver サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_TCP_BACKLOG mun_room サーバ側の、TCPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_UDP_BACKLOG mun_room サーバ側の、UDPプロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_WS_BACKLOG mun_room サーバ側の、WebSocket(WS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
ROOM_LISTENING_CLIENT_WSS_BACKLOG mun_room サーバ側の、Secure-WebSocket(WSS)プロトコル接続によるクライアント待ち受けバックログについて設定します。
上記で説明している各項目では、各サーバプロセスで各種プロトコル接続に対するバックログを指定します。

バックログとは、サーバに接続待ちのクライアントの「接続待ち」を保持するキューの最大長です。
キューの長さが長いほど「アクセス待ち」になりますが、クライアント側から「待たされている」状態が長く続きます。
キューの長さが短いほどクライアント側から「待たされている」状態から解放されやすくなりますが、「不用意にサーバから切断された」と認識されることに繋がります。

バックログの数値、「接続待ちを保つクライアント数」の多さについては、提供されるサービスに依存しますが、
設定値が不明確な場合、デフォルトの設定のまま運用された方がよろしいかと思います。


サーバ間通信におけるアドレス情報に関する設定

サーバ待ち受けIPアドレスの設定

  各サーバプロセス間における待ち受けIPアドレス情報については、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 105, 107
C# server/csharp/appsettings.json 61, 63
Windows C++ server/cpp/mun.props 58, 60
C# server/csharp/appsettings.json 61, 63
Mac C++ server/cpp/server.sh 105, 107
C# server/csharp/appsettings.json 61, 63

  詳細については以下の通りです。
サーバ待ち受けIPアドレスに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
MASTER_PRIVATE_ADDR mun_master サーバ側の、mun_proxy サーバおよび mun_room サーバの待ち受けIPアドレスについて設定します。
RESOLVER_PRIVATE_ADDR mun_resolver サーバ側の、mun_proxy サーバの待ち受けIPアドレスについて設定します。
上記で説明している各項目で設定可能な値は、IPv4 または IPv6 で定義される IP アドレス情報です。
基本的にサーバ側の外向きのIPアドレスを指定してください。
利用用途 設定値
インターネット越しに接続 ルータ(WAN)側に設定された、グローバルIPアドレス
LAN内で接続 マシン単体のプライベートIPアドレス
ローカルマシンで接続 マシン単体のプライベートIPアドレス、または"127.0.0.1"

サーバ接続IPアドレスの設定

  各サーバプロセス間における接続IPアドレス情報については、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 106, 108
C# server/csharp/appsettings.json 62, 64
Windows C++ server/cpp/mun.props 59, 61
C# server/csharp/appsettings.json 62, 64
Mac C++ server/cpp/server.sh 106, 108
C# server/csharp/appsettings.json 62, 64

  詳細については以下の通りです。
サーバ接続IPアドレスに関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
MASTER_PRIVATE_ADDR_TO_CONNECT mun_room サーバ、および mun_proxy サーバから mun_master サーバに
接続する際のIPアドレスについて設定します。
RESOLVER_PRIVATE_ADDR_TO_CONNECT mun_proxy サーバから mun_master サーバに接続する際のIPアドレスについて設定します。
上記で説明している各項目で設定可能な値は、IPv4 または IPv6 で定義される IP アドレス情報です。
相手側の外向きに設定されたIPアドレスを指定してください。

サーバ待ち受けポート番号の設定

  各サーバプロセス間における待ち受けポート番号について、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 120 ~ 122
C# server/csharp/appsettings.json 67 ~ 69
Windows C++ server/cpp/mun.props 64 ~ 66
C# server/csharp/appsettings.json 67 ~ 69
Mac C++ server/cpp/server.sh 120 ~ 122
C# server/csharp/appsettings.json 67 ~ 69

  詳細については以下の通りです。
クライアント待ち受けポート番号に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
MASTER_LISTENING_PROXY_PORT_BASE mun_proxy サーバから mun_master サーバに接続する際の、
mun_master サーバ側のTCP待ち受けポート番号のベース値について設定します。
MASTER_LISTENING_ROOM_PORT_BASE mun_room サーバから mun_master サーバに接続する際の、
mun_master サーバ側のTCP待ち受けポート番号のベース値について設定します。
RESOLVER_LISTENING_PROXY_PORT_BASE mun_proxy サーバから mun_resolver サーバに接続する際の、
mun_resolver サーバTCP側の待ち受けポート番号のベース値について設定します。
上記で説明している各項目では、各サーバプロセスでクライアントを待ち受けするポート番号を指定します。

ここでは、Well-Known-Portを除く、1024 ~ 65535 の範囲で設定するのが一般的です。
競合するアプリケーションを避けるためには、49152 ~ 65535 の範囲で設定した方が良いでしょう。

また、同一マシン上でそれぞれのプロセスを並行動作させる場合、ポート番号が重複しないように調整してください。


キープアライブに関する設定

接続維持状態の監視間隔の設定

  クライアント⇔サーバ間、および各サーバプロセス間におけるキープアライブの監視時間について、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 170
C# server/csharp/appsettings.json 82
Windows C++ server/cpp/mun.props 90
C# server/csharp/appsettings.json 82
Mac C++ server/cpp/server.sh 170
C# server/csharp/appsettings.json 82

  詳細については以下の通りです。
キープアライブの監視時間に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
KEEP_ALIVE_UPDATE_INTERVAL キープアライブの監視時間について、その時間間隔を設定します。
上記で説明している KEEP_ALIVE_UPDATE_INTERVAL では、ミリ秒単位でキープアライブの監視時間を設定します。
デフォルト値は 10000 (10秒)で、この値を超えて無通信状態が続く場合、その通信は切断されます。

なお「無通信状態」というのは、通常のレコードとは別に、キープアライブのためのパケット送受信を行なっているため、
MUN で特に何らかの情報を送受信していない状態でも、キープアライブ監視による通信維持は行われます。


サーバ内情報の同期に関する設定

サーバ間における情報共有に伴うデータ送受信間隔の設定

  各サーバプロセス間における情報共有のためのデータ送受信の実行間隔について、下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 178 ~ 179
C# server/csharp/appsettings.json 85 ~ 86
Windows C++ server/cpp/mun.props 93 ~ 94
C# server/csharp/appsettings.json 85 ~ 86
Mac C++ server/cpp/server.sh 178 ~ 179
C# server/csharp/appsettings.json 85 ~ 86

  詳細については以下の通りです。
サーバプロセス間の情報共有データ送受信間隔に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
PROXY_SERVER_STATS_UPDATE_INTERVAL mun_proxy に接続しているクライアント数について、mun_resolver と情報共有するための
データ送信間隔について設定します。
ROOM_SERVER_STATS_UPDATE_INTERVAL mun_room に接続しているクライアント数について、mun_master と情報共有するための
データ送信間隔について設定します。
上記で説明している PROXY_SERVER_STATS_UPDATE_INTERVAL 、および ROOM_SERVER_STATS_UPDATE_INTERVAL では、
ミリ秒単位でサーバプロセス間の情報共有のためのデータ送信に関して、その送信時間を設定します。デフォルト値は 10000 (10秒)です。


Web認証サーバに関する設定

クライアントの非匿名による認証サーバに関する、認証用Webサーバの設定

  非匿名の認証サーバを利用する場合の、認証用Webサーバのアドレス情報、およびレスポンス時間の許容時間上限値について、
  下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 187 ~ 188
C# server/csharp/appsettings.json 90 ~ 91
Windows C++ server/cpp/mun.props 98 ~ 99
C# server/csharp/appsettings.json 90 ~ 91
Mac C++ server/cpp/server.sh 187 ~ 188
C# server/csharp/appsettings.json 90 ~ 91

  詳細については以下の通りです。
サーバプロセス間の情報共有データ送受信間隔に関して、以下の設定項目を用意しています。
項目名 内容
CUSTOM_AUTH_SERVER_ADDR mun_proxy に接続したクライアントに対し非匿名認証を行なう場合、
その認証用のWebサーバのアドレスについて設定します。
CUSTOM_AUTH_SERVER_WAIT_LIMIT Web認証サーバを用いる場合、mun_proxy がリクエストを要求してから
Web 認証サーバが認証結果を受信するまでの許容時間の上限値について設定します。
上記で説明している項目について、設定できる値を説明します。
項目名 設定値
CUSTOM_AUTH_SERVER_ADDR 認証用Webサーバについて、http:// または https:// から始まる、
URI でのアドレス情報を記載します。
CUSTOM_AUTH_SERVER_WAIT_LIMIT 許容時間の上限値をミリ秒単位で指定します。
単位はミリ秒で、デフォルト値は 10000 (10秒)です。
この上限値を超えてもWeb認証サーバから認証結果を受信できなかった場合、認証失敗の手続きを取ります。


その他、サーバ起動時の環境変数に関する設定

サーバ起動時に適用される、その他の環境変数の設定

  server/cpp/mun.props の 行目には、サーバ起動時における、各種機能を利用するために許可設定などの環境変数をについて、
  下記パラメータにて指定しています。
サーバOSの種類 サーバプロセスの開発言語 設定ファイルの場所 おおよその行数
Linux C++ server/cpp/server.sh 198
server/cpp/options.cmake 5, 8
C# server/csharp/appsettings.json 104 ~ 106
Windows C++ server/cpp/mun.props 103, 106 ~ 107
C# server/csharp/appsettings.json 104 ~ 106
Mac C++ server/cpp/server.sh 198
server/cpp/options.cmake 5, 8
C# server/csharp/appsettings.json 104 ~ 106

  詳細については以下の通りです。
サーバプロセス1単位における最大接続人数の設定項目として、以下のタグを用意しています。
項目名 設定値
MUN_MAX_CLIENT_NUM MUNサーバセット1つに対し接続可能なクライアント数を設定します。
この値はデフォルトでは 0 で、この場合、MUNにおいて「無制限」にクライアントを受け入れます。
ただし、無償頒布版のMUNサーバでは、MRSライブラリの最大接続人数(100クライアント)の影響を受けます。

この項目は有償版を契約されているお客様で、かつ最大接続人数を絞りたい場合、
また最大接続人数を超過した場合の挙動テストとして利用したい場合に設定する場合に限り調整が必要で、
通常運用であれば、タグ内の数値は 0 のままで構いません。
MUNクライアントのAuthenticationCodeによる認証チェックを通すかどうかの設定項目として、以下のタグを用意しています。
項目名 設定値
MUN_IS_CHECK_AUTH_ID MUNクライアントが接続してきた場合、接続してきたクライアントの認証ID
(UnityEditor 上で生成される AuthenticationCode.asset で管理している認証コード)による
認証チェックを通すかどうかのフラグです。

デフォルトでは true が設定されていますが、この値を false に切り替えることにより、
AuthenticationCode.asset で設定した値に関係なく、同じ MonobitNetwork.ConnectServer メソッド
接続してきたクライアント同士でロビー/ルームのパーティションを分けずに入室できるようになります。
MUNクライアントにロビー/ルーム情報を送信するかどうかの設定項目として、以下のタグを用意しています。
項目名 設定値
MUN_UPDATE_STATS MUNクライアントに対し、ロビーやルームの統計情報を送信するかどうかのフラグです。

デフォルトでは true が設定されていますが、この値を false に切り替えることにより、
ロビーやルームの統計情報をMUNクライアントに送信しなくなるため、トラフィック総量が減少します。
ただし、MUNクライアント側から適切なロビー情報・ルーム情報を取得できなくなるため、注意が必要です。